100歳になる三越のライオン像
さすが百獣の王、シルクハットが似合います。
先日、銀座三越の前を横切ると、このライオン像に目が留まりました。
三越百貨店の正面入り口に鎮座するライオン像は、大正3年(1914年)に誕生。今年100歳なのですね。西洋的な百貨店を開店するため、当時の支配人が欧米視察をした際に、イギリスの彫刻家に注文したそうです。ロンドンのTrafalgar Squareにあるネルソン提督像の下に置かれた獅子像がモデルなのだとか。
以来、三越のシンボルであり、持ち合わせ場所のメッカでもありますね。
さて、さて、今回、お見せしたいのが、
この風呂敷です。
くるくると回っているように見えますが、これはライオンの巻き毛を表しています。
文様の名前は、獅子毛文(ししげ・もん)。卍(まんじ)のようにも見えるため、毛卍文(けまんじ・もん)とも言われます。
どこかで見た覚えがありませんか?
そう、お正月の獅子舞の覆(おおい)ですね!
胴体の部分の布地が、この文様で染められており、緑地に白抜き、または藍地に白抜きがあります。
獅子は厄除けのシンボル。太陽の力を宿すとされたライオンは、巻き毛文様そのものが太陽を表す吉祥文様なのです。